太陽熱消毒の期間ですが、土壌温度が40度くらいの場合には、消毒を終えるまで20日間以上必要になります。 事例1 ダイズ黒根腐病 右の写真は、熱水土壌消毒の開発初期に実施されたダイズ黒根腐病を対象とした防除試験事例です。 イネ科やカヤツリグザ科の雑草や、イヌビユ、スベリヒユなどの夏の雑草には高い効果を発揮します。
12その特性や効果の範囲を別表に整理したので、それらを良く把握した上で、効率よく安全に利用願いたい。
これにより病害虫や雑草の発生を抑制することができます。
膨軟性に富み透水性の優れた圃場ほど熱水土壌消毒の効果が顕著に示されます。
なお、臭化メチルと同様の活性を示し期待されたヨウ化メチルは、現在では土壌用途が登録失効となり検疫用(クリおよび木材関連)に限った登録となっているのでご注意願いたい。 畝立て機とマルチャーを装着すると、土壌消毒・畝立て・マルチの作業が1工程で行えるので、作業時間が大幅に削減できます。
罹病株は黄化・萎凋して枯れてしまい、圃場には欠株が目立つようになります。
土壌本来の力を強くしていくことは、農地の生産力アップにつながり、農業経営を安定させるためには重. スベリヒユのように発芽に光が必要な雑草は、地中深くで生き残っている種を掘り出さないよう、前述のように注意して耕転しましょう。
この点では、日頃からの土づくりがものをいってきます。
<クロルピクリン> 商品名 クロールピクリン、ドジョウピクリンなど 揮発性の液体で、土壌に注入することで効果を発揮する。 千葉県の青枯病に苦しみ土耕栽培をあきらめかけていた農家からも、「これでトマトの生産を続けられる」と、大歓迎されています。
18キャタピラより注入刃が10cm外側に出ているので、ハウスの端ギリギリまで処理ができ、収穫量UPにつながります。
諸準備が整ったらボイラーに点火します。
作付けに移りたいと焦ることもあるかもしれませんが、ガス抜き期間を怠るのはNGですよ。
安全性の高いキルパー剤専用• できるだけ浅めに耕転するようにしましょう」 生物的土壌消毒とは?~緑肥・クズ野菜のすき込みで効果大 農研機構では、易分解性有機物を土中に混和させて灌水し、土壌を酸欠(還元)状態にすることで病原菌を減らす「土壌還元消毒」もおすすめしています。
18しかし、比較的に熱に強い土壌に有益な微生物が急増すれば、有益な微生物の発酵熱と静菌作用が加わり10〜14日ほどで済む場合もあります。
伊藤さん:「あまり深く掘り起こしてしまうと、太陽熱消毒で温度が十分に上昇しなかった中・深層で生き残った雑草の種や病原菌を作土層へ持ち上げてしまうことになります。
しかし、いったん上昇した温度は、下層ほど長時間にわたって維持されます。
この病害はFusarium oxysporum f. しかし、いったん上昇した温度は、下層ほど長時間にわたって維持されます。 熱水注入装置を設置します。
有機物を混入した土壌に十分な水を入れる• クロルピクリンに比べ、ガス抜けが悪いので、丁寧に耕起して、ガス抜き期間3~4日を確実において作付けに移る。
鹿児島県では年間栽培面積3haにのぼるメロン農家が全面採用に踏み切り、「サツマイモネコブセンチュウの被害を未然に防止し、おいしいメロン作りが続けられます」と高い評価を受けています。
大きな穴の部分は、別のビニールをその上にかぶせておくとよいでしょう。
熊本県の栽培面積1haのピーマン農家からも、「土壌病害の心配がなく、ピーマンの生育はよく、おいしい実がたくさんとれるようになった」と好評です。 処理量は1m2あたり100リットル、試験場所は茨城県つくば市、供試品種は「エンレイ」、1989年7月22、日熱水土壌消毒、7月26日播種、10月9日収穫です。 より深くまで耕起した後に熱水土壌消毒を実施した方が、熱水の浸透が良好になっていることがわかります。
図に、メロンの果実が大型化した事例、スイカの花 花弁、雄蕊など が大型化した例、ピーマンで収量が増加した事例を示しました。
ボイラーと熱水注入装置の準備 1. 土壌を熱処理したときにしばしば発生するマンガン過剰症による生育障害発生の可能性は、熱水土壌消毒では極めて小さく、マンガンが多量に存在するような特殊な土壌や、消毒の2日後に播種といった極端な事例でごく少数観察されているだけです。
さらに近年では、作物が利用できない形で存在している窒素やリン酸を利用しやすい形態に変化させる「可給化」のはたらきも持つことが分かってきました。